猫は私たちと同じ哺乳類ですが、ライオンなどと同じ種類のネコ科に該当する動物で、生態は大きく異なります。
歩行方法も異なりますし、主食も炭水化物ではありません。
元々猫は肉食で、肉を中心に野菜や炭水化物を少量取れれば十分な生き物です。
近年では、自宅の室内で猫を飼育する人が増えており、猫の生活環境も昔に比べると激変しています。
野外を歩かなくなった猫は清潔で、妊娠のリスクも減少する半面運動不足の傾向も強いのです。
そのため、肥満に悩まされている猫も多くなっており、肥満猫向けのキャットフードも登場するようになりました。
しかし、どんなにカロリーを調整しても、猫に必要不可欠な栄養素があります。
それは、「たんぱく質」です。
たんぱく質は身体を作る基礎のような成分ですので、ダイエットに励む猫でも欠かしてはなりません。
寧ろダイエットを行うのであれば、脂肪の燃焼を手伝う筋肉も必要ですので、なおのことたんぱく質が必要です。
多くの製品が流通しているキャットフードですが、その主流である総合栄養食には大抵たんぱく質がきちんと配合されています。
高級なキャットフードですと、たんぱく質の元となっている肉類こだわりの厳選素材が使われており、上品な味わいで猫を満足させることも可能です。
製品の中には含有しているたんぱく質が40%以上、もしくは30%以上などと区切りがあります。
小型猫や仔猫などは含有量が少なくても成長には問題ありませんが、運動盛りの成猫には不足する可能性もあります。
また、高齢の猫になると一度に食べられる量も減少していくので、たんぱく質の含有量が少ないフードばかりを食べていると、筋肉が衰えてしまいます。
猫の年齢や、体質、種類や健康状態に合わせて、たんぱく質の含有量を判断してから食べさせるようにしましょう。
猫本来の姿は、肉中心のアクティブな性格でもあります。
特に室内猫を飼育している場合は、食事や運動のバランスに十分注意しましょう。
